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「学割差額分援助制」というシステム

補足として、浪人生のばあい、「学割差額分援助制」というシステムを採用しているところもありますので、これも説明しておきましょう。予備校・塾が学校法人であれば、浪人生は学割で定期券が購入できます(通学用定期)。しかし、そうでないばあい(株式会社など)、生徒が定期を購入するばあいでも、一般の社会人と同じ通勤定期の金額になります。学校法人でない予備校・塾の運営母体では、こうした点を補うために、通学定期と通勤定期の差額分を生徒に補助するところがあるのです。ただし、それには条件があるようです。出席串が八割以上でなくてはダメだとか、夏期講習、冬期講習にも出席しなくてはダメだとか、こまかな要件があるところもあります。そうした点も事前に聞いておきましょう。期待していたのに、後から規定を知らされて、差額をもらえなかった、などというと後味が悪いです。なんでもそうですが、お金のことは、納得するまではっきり聞く。受験勉強に集中するためにも、この姿勢が大切です。

英語の学習に身が入る生徒

英語でも、ある程度わかってくると、町の看板に書いてある英文の意味が分かったという経験から、一層英語の学習に身が入る生徒もいるようだ。小学5年の算数で「割合」を学習した後、新聞に出ている野球選手の打率に興味を持ち、その種の問題にとても興味を示した子どももいる。つまり、わかった喜びを経験した子ども、学習内容が実生活と結びついていて面白いという経験をした子どもは、学習意欲が湧いてきて机に座っている時間が長くなるのだろう。国語が好きな小学生は、必ず本もいろいろなジャンルのものを読んでいる。物語を楽しく読むためには、多くの漢字や意味を知らなくてはならない。それだけでも、漢字をいやいや覚えたり、単純な意味調べの作業にあきてしまっている子ども達とは、大違いである。受験だけで燃えつきないような学習意欲を持続するには、教科そのものが好きにならなければならない。好きになるには受け身の考え方ではだめで、能動的にならなくてはいけない。すなわち、「なぜそうなるのか」という疑問を常に持てるようにすることだ。

実用に生かせてこそ学力の価値がある

世の中には、よく本を読んでいて教養が高い方がいます。プライベートな場での雑談では、すばらしい段蓄を披露してくれます。ところが、いざ、話題を限定してビジネスにどう生かせるのかなどと実用度の高い話をする場では、せっかくの能力が発揮されないことが多いのです。無理もありません。両者では、要求されるレベルや必要度がまったく違うからです。気楽に知識や教養を楽しむために聞く話と、必要性を感じて微に入り細を穿って吸収しようとして聞く話では、理解の深さや知識の程度に大きな相違があり、要求される話の完成度にかなり差があるのも当然です。単なる「物知りレベル」と「プロとしての知識や教養を備える」の差があるといえます。勉強するのなら、どこかに有形・無形の利益や便益のフィードバックがあるようなレベルにしようとしてやらないと身につかないのです。受験生であれば模擬試験で実際に解答が書け、社会人であれば勉強した知識が実務に生かせるといったことが、勉強には欠かせません。勉強によって、実際の場で生かせる知識や教養を身につければ、必ず身を守る糧になります。昔から「芸は身を助ける」といいますが、これは単なる「物知り」レベルではなく、現場で生かせる知識や教養の重要性を伝えているのです。